10月29日にアトピー 性皮膚炎および尋常性乾癬の新しい外用剤『ブイタマークリーム』が発売となります。
- ブイタマークリームは、『アトピー性皮膚炎』と『尋常性乾癬』の2つの疾患に適応をもつ1日1回塗布の外用薬です。
ブイタマークリームの有効成分であるタピナロフは、リガンド依存的な転写因子である芳香族炭化水素受容体(AhR)を活性化することにより、種々の遺伝子発現を調節します。本作用機序に基づき、炎症性サイトカインを低下させ、抗酸化分子の発現を誘導して、
・皮膚の炎症を抑制
・皮膚バリア機能を改善
・神経伸長を抑制しかゆみを軽減
します。
※中等度以上の方の改善も示されています。
【ブイタマークリーム】
用法・用量)
アトピー性皮膚炎:通常、成人および12歳以上の小児は、1日1回、適量を患部に塗ります。
尋常性乾癬:通常、成人は、1日1回、適量を患部に塗ります。
起こりやすい副作用)
・頭痛
・外用部位のざ瘡(にきび)、毛包炎
1本 15g 薬価 4,512円/本
(自己負担額: 3割の方 1,354円)
●アトピー性皮膚炎に対する効果:
中等症~重症の12歳以上のアトピー性皮膚炎の方を対象とした臨床試験において、ブイタマーのみを8週間塗布したグループでは20.24%の方で症状が消失またはほぼ消失して全体的な症状の改善が見られたのに対して、プラセボ群では2.24%の方しか症状の改善が見られませんでした。また、ブイタマーを52週間継続塗布したグループでは、41.3%の方で症状が消失またはほぼ消失して全体的な症状の改善が見られました。
●尋常性乾癬に対する効果:
軽症~重症の18歳以上の尋常性乾癬の方を対象とした臨床試験において、ブイタマーのみを1日1回12週間塗布したグループでは20.06%の方で症状が消失またはほぼ消失して全体的な症状の改善が見られたのに対して、プラセボ群では2.50%の方しか症状の改善が見られませんでした。また、ブイタマーを1日1回52週間継続塗布したグループでは、56.3%の方で症状が消失またはほぼ消失して全体的な症状の改善が見られました。
☆ながの内科クリニック☆